タンチョウのコウセイ

最終更新日 2022年10月14日

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タンチョウのコウセイ

 秋を迎えて旭山も紅葉が進んでいますが、北海道で最も高い山、標高2291mの旭岳では10月5日初冠雪となり着実に冬の訪れの足音が聞こえてくるようなそんな毎日を過ごし一年の時のはやさを実感しています。

 さて、タンチョウの雄のコウセイは3月に釧路市からやってきて半年がたち初めて旭山で冬を過ごすことになります。

 コウセイは雌のノモ子が6月に亡くなりさみしくなりましたが食欲もあり元気です。食べ物は雑食性で、旭山では、ホッケ・ワカサギ・シシャモ・オキアミ・トウモロコシにペレットなど与えています。自らミミズや昆虫類など時にはネズミまで食べることもあります。冬は氷も口にします。

 私が餌をもってコウセイにもっていくと本来なら、なわばりもあるので威嚇してくるのですがコウセイは落ち着かずフェンス超しに逃げまわります。そして私がいなくなると餌を食べ始めます。

 コウセイは2017年、標茶町で他のタンチョウと争い喧嘩してしまい左羽翼は半分骨折して無い状態です。その影響で将来、空を飛ぶのもほぼできないので私に対してもおびえてしまっているのでしょうか?しかし、保護され獣医さんに手当され命は助かり、こうして元気に過ごしている姿、特に冬の雪景色のタンチョウをみなさんもぜひ見に来てください。

 新しいパートナーと将来めぐり合って鶴の舞う姿を見せてほしい願いはあります。

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タンチョウのコウセイ

(タンチョウ舎・ちんぱんじー館担当 高井正彦)