サル舎近況
気温が上がってきてサルたちが外で過ごす時間が長くなってきた今日この頃です。
サル舎で暮らす3種のサルたちは寒さに強くないので、冬期は基本的には「展示していません」なのですが、放飼場にはヒーター付き出窓があるのでコロブスとブラッザは冬の間もほぼ毎日放飼することができました。気温・天気・サルたちの様子を見つつ短時間の放飼でしたが、ずっと出窓にいるわけでもなく、体が温まると動き回ったりと外でも元気に過ごしていました。
(ワオは体温調節が上手ではないので放飼しない日が多く、放飼中もシュートを開放していつでも室内に入れるようにしていました)
<出窓でくつろぐ兄妹>
7月に生まれたコロブスの「アクイラ」と10月に生まれたブラッザのこども(まだ性別確定できず、名前を決めかねています…)は順調に成長しています。それぞれ1歳年上の姉・兄がいて、きょうだいで楽しそうに遊んでいます。
<ブラッザのこども>
冬の間に、古くなった丸太を交換したり、台を増やしたり、消防ホースを編んだ遊具を設置したりしてきました。
個人的には遊具がなかなかのヒットで、ワオとコロブスに同じものを設置してみました。最初、ワオの遊具の下のほうにエサかごを付けたら横の台の上からエサかごをひっぱり寄せていたので高い位置に付け替えました。コロブスは主にあんずとアクイラが使って遊んでいます。
<アクイラ、アクロバティックな遊び方です>
<そうじゃない…>
<正しい(?)使い方>
あとは、体重測定を行いました。
こどもたちとワオは以前から量っていましたが、もっと重たい個体も量れるようにいつもと違う体重計を借りてきました。見慣れない体重計でもコロブスたちはあまり警戒せずに乗ってくれて、無事に量ることができました。ブラッザは警戒心が強く、どうにか体重計に触れずに大好きな落花生を取ろうとします。マキャベリはこどもの頃に経験したことがあったそうなので何回か試すうちに乗れるようになったのですが、モモはいまだに乗ってくれません。
今後は定期的な測定を継続しつつ、モモの練習を続けます。
<ギガース、10.8kgでした>
<マモル、慣れたものです>
最後におまけの写真を。
父のしっぽに自分のしっぽをからませるマモル。夕方、電気を消しに行くとよく見られる光景です。
<仲が良い父と息子>
サル舎・北海道産動物担当:佐藤 和加子