箱、箱、箱。

最終更新日 2022年3月1日

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箱、箱、箱。

 動物の移動たびに悩むことがあります。今回は移動用の輸送箱はどうしようかと。

 輸送箱の条件ですが、まずは動物園にはいろいろな大きさの動物がいるので、それぞれの大きさに合った箱でなければいけません。そして当たり前ですが輸送中に動物が逃げないようにすることが重要です。そして、輸送中にある程度中で自由に向きを変えられたり、横になったりできる広さがいります。ただし、あまり広過ぎるのもよくありません。  

 例えば鳥などはあまり広いと、翼を中で広げることで怪我する可能性もあります。限られた時間での移動ですから、少し窮屈かもしれませんが怪我をさせないための広さということも考えないといけません。猫やイヌを飼っているかたはキャリーケースを想像してもらうと良いかもしれませんね。動物の大きさに対してそんなに大きくないと思います。

 大体の大きさが決まったら次は箱の調達です。大体調達方法は三つ。

 一つ目は特定動物といわれる飼育に登録が必要な動物たちを移動する場合。このときは許可を受けた檻を使う必要があること、動物の大きさが様々なため、動物輸送業者や他の動物園から借りることが多いです。最近だとライオンの移動に使った檻は業者に借りました。

 2つ目は、園にストックされている各種大きさの輸送箱でなんとかなる場合。

 そして3つ目は、園で自作する場合です。自作だと大きさは自由に作れるので良いのですが、輸送中に絶対に壊れないことが必要なので、なかなか気を遣います。他園から輸送用に送られてきた箱に補強をすることもあります。

 動物の移動は箱のことが気になるお仕事でもあるのです。

箱

箱のストックはありますが、なかなか合うものはありません

主幹:池谷優子