【祝・ホッキョクグマ出産!】

最終更新日 2021年12月17日

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【祝・ホッキョクグマ出産!】

 みなさま、40年間お待たせしました。

 旭山動物園で実に40年ぶりに、ホッキョクグマの繁殖に成功しました!

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 2002年に「ほっきょくぐま館」がオープンしてから、はや19年。悲願の繁殖成功となりました。

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あべ弘士さんの壁画がついに現実に

 ホクトとピリカのペアリング経緯はYoutubeの公式ページに動画をアップしていますので、どうぞご覧ください。

↓ホッキョクグマ ホクトとピリカのペアリング日記 リンクはこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=e_1dvEZ_jio&t=94s

 過去のオレ、ピリカ出産したぞ!(自己との会話)

 なお動画の中で大西が「旭山でのホッキョクグマ繁殖は41年ぶり」と言ってますが、40年ぶりの間違いでした。すみません!


 ホクトもピリカも、本当によくがんばった!彼らこそ最大の功労者であることに異論はありません。

でも動物たちだけじゃなく・・・ほっきょくぐま館の設計者、歴代のホッキョクグマ担当者、種別調整者、動物移動担当の職員など「園を挙げての努力がついに実った」のだと思います。

「優秀なだれか一人」の成果より、ときにはチームの方がより大きな成果にたどり着くこともある。ホッキョクグマ繁殖成功は、それを証明したのではないでしょうか。


 3頭出産した子のうち2頭が死亡してしまったのは本当に残念です。しかし残る1頭は順調に生育しています。

 出産時の子の体重は推定500g。体重約200kgの母親ピリカの400分の1です。

 人間の体重に換算すると、体重60kgの女性が150gの子を産むことになりますから、未熟児どころじゃありません。

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400分の1しかない子を懸命に育てるピリカ

 小さな小さな命を大事そうに抱えて世話するピリカ。初産ながら育児に奮闘するピリカを見ていると「元気に育ってくれ!」と応援せずにはいられません。


 さて恒例となった「産室のモニター展示」ですが・・・只今、展示用のモニターを発注しております!

配線が50m以上になりそうで大変ですが、モニターが到着次第設置する予定ですのでお楽しみに。

 またYoutubeにも動画をアップする予定ですので、そちらもどうぞお楽しみに!

(ほっきょくぐま館・アフリカ水槽担当:大西 敏文)