【子どもは風の子】
今年はなかなか雪が積もらない旭川ですが、気温は日に日に低くなってきており、寒さが苦手なカバたちには厳しい季節になってきました。
冬が近づくと、お父さんカバの百吉やお母さんカバの旭子は、外への扉を開けてもなかなか外へ出ようとしなくなります。さらに雪が降ってくると、いよいよ出ていかなくなり扉の前のスペースで寝そべり、籠城状態になってしまいます。
健康のために短時間でも日光に当たらせたい飼育係と、暖かい部屋でぬくぬく過ごしたいカバとのせめぎ合いの毎日です。
さらに百吉は週1回の寝室プール掃除の後はプールにも入らなくなり、次の日まで陸で寝て過ごすようになります。
新しく入れた水はヒーターで加温されているのですが、百吉はもっとぬるくなるのを待ってから入りたいようです。
そんな中、迷いもなく寒い外へと駆け出して雪と戯れ、水換え後のプールにもいつも通り入ってくれるのが、もうすぐ2才になる凪子です。
寒くても元気いっぱいの凪子
ヒトもカバも「子どもは風の子」なのは同じのようで、雪を楽しんでいるように見えます。
雪の中で過ごすカバに会いに、ぜひ動物園にお越し下さい。(籠城していたらごめんなさい)
(かば館・飼料担当:佐橋 智弘)