【臨時休園中のできごと】

最終更新日 2021年10月10日

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【臨時休園中のできごと】

 みなさまこんにちは。こども牧場担当鎌上です。長かった臨時休園が終わり、園内にお客さんの賑やかな声が戻ってきて、心から「よかったなあ」と思っています。

 さて、こども牧場では、臨時休園中も再開園に向けて土木作業を続けていました。なかでも大きく変わったのが、ヤギが渡る架け橋です。ヤギ、ヒツジの放飼場とヒツジの寝室を仕切っていた柵を、一部ヒツジの寝室側に移動させて、放飼場を拡大。放飼場が広くなったので、ヤギの架け橋を延長し、その終着点にお立ち台を作りました。これで、ヤギの橋は放飼場をぐるっと一周することになります。

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<ヤギとヒツジの放飼場 どこが変わったかわかりますか?>

 私が飼育員になる前、お客さんとして動物園に来たときは、こども牧場の柵や橋は、すべて業者さんが作っていると思っていました。動物園に異動してきてすぐ、こども牧場の飼育員さんに「丸太を立てるために深さ40cmの穴を掘ってくれ」とたいした説明もなく言われたときには、「何言ってんだこの人・・・」と不安になったものです。それが今では、私が新人の飼育員さんに、「柱を立てたいからここを50cm掘って」と言っているのですから、人は変わるものだなとしみじみ感じます。きっと、私に穴を掘れと言われた新人さんも、「こいつはイカれてるぜ・・・」と思ったことでしょう。

 再開園の少し前に完成した架け橋ですが、今年の春にこども牧場にやってきた3頭のヤギたちは、できあがったその日に走って渡っていったそうです。苦労して作った展示を動物たちが使ってくれたときはとてもうれしい気持ちになるのですが、一番うれしいのは、お客さんがそれを見て「ヤギすごい!」と歓声をあげているのを見たときです。これからも、こども牧場は、作って、壊して、作って、壊してを繰り返して、動物たちもお客さんも楽しめる放飼場を作っていきますので、動物園を訪れた際には、放飼場のどこが休園前と変わっているか、探してみてください。

(こども牧場担当:鎌上 塁)