ニワトリのヒナが順調に成長中!

最終更新日 2021年8月20日

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ニワトリのヒナが順調に成長中!

 6月に2羽、7月に1羽、ニワトリのヒナがふ化し、順調に成長しています。現在は大人のニワトリたちと暮らせるように、同じ部屋で徐々に慣れさせています。ニワトリは闘争が激しく、ヒナが攻撃される事もあるため慎重に様子を見ていく必要があります。私も掃除の際に蹴られることがあるのですが、鋭い爪が当たると、とても痛いです。


 ニワトリといっても、こども牧場にいるのはハクショクレグホンという種類のニワトリで、卵をたくさん産むように改良された家畜種の動物です。そのため毎日卵を産みます。ですが、卵にはヒナが生まれる有精卵と、ヒナにならない無精卵があります。交尾がなければ有精卵を産むことはありません。私達がスーパーで手に取る卵はほとんど無精卵といわれています。

 こども牧場では、オス2羽、メス7羽を飼育しています。なので交尾があると有精卵を産む可能性があるため、ニワトリがお腹の下で卵を温めている様子が確認されると、有精卵かもと予想し、人工的に孵化させます。その際、卵に光を当てて卵の中の様子を確認する「検卵」をして有精卵か無精卵かを判断します。もちろん予想が外れ無精卵という事も多々あるのですが、その場合なぜニワトリはこの卵を温めていたんだろうと、私は疑問に思います。ニワトリが卵を温めるのは冷たくて気持ちがいいからなんて言われたりしますが、不思議ですね。


 ふ化したばかりのヒナは黄色く、フワフワしていてとてもかわいいです。しかし、そのかわいさは一瞬で、1週間も経つと、翼が生えはじめ、色もだんだん白くなり、お尻には尾羽が目立つようになり、かわいいというより立派なニワトリに成長していきます。ぜひ成長中の様子を見ていただけると嬉しいです。


 私の子どもの頃はお弁当に毎日のようにたまご焼きが入っていました。私たち人間の食卓にとても馴染みのあるニワトリの卵ですが、ふ化するのを見ると卵=食べ物ではなく、卵=命なんだなと実感する瞬間でもありました。卵だけでなく、私達が命をいただいている動物たちはたくさんいます。美味しくいただく前に「いただきます」と感謝の気持ちはとても大切にしたいなと思いながら、日々ヒナの成長を見つめています。

ヒナ1

ふ化して数日のヒナ

成長中ヒナ

成長中のヒナ

こども牧場担当:大河原沙織