【ゴマフアザラシ3頭の出産と仔1頭の死亡について】

最終更新日 2020年4月1日

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【ゴマフアザラシ3頭の出産と仔1頭の死亡について】

 ゴマフアザラシのまめが3/21に、ぽちゃ丸が3/23にそれぞれ出産しました。

 どちらの仔も元気がよく、順調に生育中で泳いでいる姿もみられます。

 授乳も確認でき、母親たちも自分の仔をしっかりと世話しています。

 まめとぽちゃ丸は2年連続の出産・仔育てとなります。

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↑ぽちゃ丸の仔

2

↑まめの仔

 昨年のまめの仔、あずきは生まれた当初から体が小さく、授乳を受けつつも、ミルクの量が少ないのか体重が増えていかないという状況があり、飼育員が補助的に給餌を行うという形をとりました。結果としてあずきは元気に育ち、今も成長中です。

 今年のまめの仔はあずきに比べサイズも大きく、授乳でしっかりミルクも飲めているようです。このままいけば、まめの仔、ぽちゃ丸の仔どちらも母親による自然哺育で育つことになりそうです。なお仔の性別はまだ確認できていないため不明です。


 まめとぽちゃ丸に続き、3/27の夕方にカムイも仔を出産しました。

 出産後すぐに自身の仔を認識し、寄りそい、他の個体が近づかないように守り、仔に授乳をうながすなどの行動が見られ、カムイにとっては10年ぶりの自然哺育が期待されました。

 3/28にもカムイの様子は変わらずあきらかに授乳する意思がみられたものの、仔の反応がにぶく、授乳が確認できませんでした。念のため、夕方に人工ミルクを与えて母親の元へもどしました。

 3/29朝、仔の呼吸に異常が認められたため、治療を開始しましたが、そのまま死亡しました。

 死因は胸部圧迫による肺の損傷と診断されました。原因としては他の個体が仔の上にのってしまった可能性が考えられます。

 カムイにとって「ちょぼ(6歳)」以来の生育が期待できる仔でしたが、残念な結果となってしまいました。

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↑出産当日のカムイの仔

(くもざるかぴばら館・あざらし館担当:中野 奈央也)