【担当動物交代からはや3ヶ月】
年号が「平成」から「令和」変わって、はや3ヶ月。
何となく慣れてきたような、まだ慣れないような?
書類を作成するときの「令和元年」という表現もやっと予測変換ですぐに出てくるようになりました 。
さて、そんな元号の変化の裏で、動物園でも中規模くらいの担当動物の変更がこの春ありました。
私も長い間続いた小獣舎(レッサーパンダやヤマアラシのいる動物舎)からテナガザル館(シロテテナガザルとキョン)へと担当が代わりました。
以前に担当していたニホンザルは群れとして管理していたので、4頭の家族で飼育しているテナガザルとは同じサルでも違った付き合いが出来そうです。
また、テナガザルはチンパンジーほどの腕力もなく、それでいて手先も器用なので色々なエンリッチメントが出来るかも?と4月の開園準備作業は張り切っていました。
が、そう簡単にはいきませんでした。
初めて担当する私にテナガザルたちは警戒心をもったのか、暖かい日は屋外へ出てもらうものの、夕方になっても室内へ入ってきてくれない日々が続きました。
暗くなるまで扉の前で待っているも、全く帰ってくる気のないテナガザル。
しょうがなく無線で応援を呼ぶ悲しい日が続きました。
そんなこんなで開園日を迎える頃にはやっと認めてもらえたのか、屋内屋外への移動もスムーズにしてくれて、徐々に関係が出来てきた感じがします。
これからどうなっていくか、楽しみがつきません。
(獣医師・てながざる館担当:中村 亮平)