【リアンと森花のこと。】

最終更新日 2019年3月17日

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【リアンと森花のこと。】

 しいくにゅーすですでにお知らせしましたが、3月6日にオランウータンのリアン(雌)がくも膜下出血で亡くなりました。

 年齢的にもまだまだこれからで、前日までいつも通り元気な様子だったので、あまりに突然のことに私も心の整理がうまくつかないような状況です。

 リアンは育児放棄や介添哺育、またそれらを経ての自然哺育の成功、3頭の子育てなど色々なことがあった個体なので私たち飼育スタッフにとっても少し特別な存在だったと思います。

 私も今から4年前にオランウータンの担当になり、当時生後2ヶ月の森花(モカ)を大切に育てるリアンの姿から現在に至るまでにたくさんのことを学ばせてもらいました。


 リアンが亡くなって一つ気がかりなのが残された娘の森花のことです。

 オランウータンは母親が一人で子育てを行い、こどもが6歳くらいになるまで一緒に暮らします。

 森花は現在4歳になったばかり。すでに離乳しているので身体の成長についての心配はあまりないのですが、まだ母親に甘えることもあったので一人になるには少し早いと感じました。

 リアンが亡くなって数日経ちましたが、現在森花の様子は思っていたよりも落ち着いています。食欲もあり、いつも通りに元気に遊ぶ時間も長いのですが、たまに放飼場で鳴いていることもあります。

 飼育スタッフが近くにいるときは落ち着いているのでこちらでサポートしながら、時間をかけてリアンの分までしっかり見守っていきたいと思います。


 リアン、26年間お疲れ様でした。安らかに。

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まだ小さい頃の森花を抱くリアン

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リアンのためにたくさんの供花、果物を頂きました。誠にありがとうございました。

( おらんうーたん舎・トナカイ担当:佐橋 智弘)