旭山にゅーす・ぶろぐ

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2017年4月のすべての記事


ゲンちゃん日記・特別編「旭山動物園開園50周年を迎えて」 

 開園50周年を迎えて

(正門にある手書き看板・坂東園長の開園50周年メッセージ原文。クリックすると拡大します。)

 旭山動物園 開園50周年を迎えて

 旭川市旭山動物園は、1967年7月1日に日本最北の動物園として開園致しました。「旭川の子供たちが世界中の動物と出会える場所をつくりたい」という多くの市民の情熱が実を結んだ瞬間でした。以来その情熱を受け継ぎながら一日一日を積み重ね、さまざまな困難を乗り越え50年という節目を迎えることができました。
 旭山動物園は、動物の「ありのままの姿」をとおして自然を知り、動物をとおして命を感じ、動物をとおして人間を知り、私たち人間の生き方を考える場で在り続けます。
 旭山動物園の願いは、来園される皆様の心に、身近に生きる生きものたち、海の向こうの生きものたち、地球上のすべての生きものたちに思いを巡らせる気持ちが芽生えること、彼らの生き方を尊重し、大切に見守ることができる心を育てること、です。
 50周年の記念ロゴには「オオカミ」のシルエットをデザインしました。日本で初めて人の手により絶滅させた「エゾオオカミ」、二度とこのようなことが起こらないようにとの願いを込めました。
 残念ながら、現代は恐竜の大量大絶滅期に次ぐ大量絶滅期に入ったとも言われています。人類の急激な自然環境破壊が大量絶滅期に入ったとされる大きな原因になっています。地球上の歴史の中で、ある特定の動物種の生き方が大量絶滅を起こしたことはありません。
 私たちヒトの生き方がすべての中心で、価値の基準ではありません。タヌキが「なんでパンダに産まれてこなかったんだ(T_T)」と思い悩み生きているわけではありません。皆それぞれが尊いのです。その尊さを大切にすることが、地球を守り、人類を守る唯一の道なのだと思います。
 旭山動物園の動物たちは今日も淡々と日々を積み重ねています。その淡々とした毎日の尊さを私たちは伝え続けていきます。


旭山動物園 園長 坂東 元 


ゲンちゃん日記・平成29年4月「50年のあのこと、このことを思い出して」 

 ポーリッシュ

 (写真:マルミミゾウのナナと坂東園長。平成9年撮影)


 (この原稿を書いている)今は3月の下旬、寒暖差はありますが、日中晴れが続いているので雪解けが急速に進んでいます。
 春の訪れはかなり早い予感がしています。開園50周年を迎え、夏期開園からの準備に時間を取られています。メディアを始めたくさんの方に関心を持っていただいていて、全国放送の特番の企画も何本か具体化しそうです。こんなことそうそうあることではありません。
 今は、夏期開園完成を目指して動物園図録と開園50周年記念誌の編集、校正に追われています。


 改めて消えようとしていた名もなき地方の動物園が、良くも悪くも日本を代表する動物園になり、道外から100万人の来園者を迎えるようになったこと、その中にはおそらく日本を訪れる外国人の百人に一人がピンポイントで旭山動物園を訪れていること、日々の連続として見ると気づきにくいことですが、30年前の今日と今年の今日とを比べるとこれが本当に同じ動物園なのかとふと感じてしまいます。 


 アジアゾウ、マルミミゾウ、ローランドゴリラ、ウォンバット…今よりもずっと多くの種類の動物がいて「つまらない、金食い虫」と言われ廃園の危機を迎えていたあの時代…。
 えさ代を工面するのが苦しくて、昔市内にあった日糧パンの工場にパンの耳などの「ロスパン」を頂いていたあの時代、1万円の修繕費がなくて、職員の工夫で乗り切っていたあの時代、当時1羽づつ板の上に乗っていた野鳥の剥製をもっと臨場感のあるものにしたいと思い、園内の枝振りのいい木を切り、板の上の剥製を外して木の枝に止め、我ながら素晴らしい!と思っていたら園長室に呼ばれ、お前は何てことをしたんだ!開園当初わざわざ移植した園内に2本しかない貴重な木の内の一本をお前は切り倒したんだ!と大目玉を食らったあの時代、エキノコックス症の発生で風評被害が凄まじく、翌年のバーサースキー大会では旭山動物園4月29日開園ののぼりを持ち10キロを走り、春には市内の幼稚園や旭川駅前で動物の着ぐるみを着て、「旭山動物園は今年も開園します!」とチラシを配ったあの時代、アジアゾウのアサコが倒れ、市内の小学校に破けたりして使えない体操マットがあったらくださいと片っ端から連絡をして、トラックで走り回ったあの時代、今思うとすべてのことが今につながっているのだと気づきます。


 今年は、動物園のあるべき姿を目指しさらに一段高みに登りたいと決意しています。

 夢は逃げ水、常に追いつけないのは分かっています。
 でも、今は未来のために。未来の今日振り返って後悔しないために今を積み重ねていきたいと思います。 

旭川市とNPO法人富良野自然塾による環境教育等の連携と協力に関する覚書の締結について(4月8日)

 この度、旭川市とSMBC環境プログラムNPO法人C・C・C富良野自然塾(塾長:倉本聰氏)が環境教育等の連携と協力に関する覚書を締結(平成29年3月30日)し、共同事業を実施することとなりました。

 これに関して、本日・4月8日(土曜日)に旭山動物園内学習ホールにおいて、共同記者会見を実施し、富良野自然塾・塾長の倉本聰氏と当園の坂東元園長が出席し、説明等を行いました。

 なお、平成29年度は双方の協力連携により、6・7・8月に各1回ずつ、宿泊・キャンプ等の環境教育プログラムを実施する予定となっています。(詳細はこちらからご確認ください。)


写真2

共同記者会見の様子(左:坂東園長、右:倉本聰氏)


写真1

共同記者会見の様子2

覚書締結の内容等について

しいくのぶろぐ「ペンギンの散歩が終了しました」

4月5日をもちまして、ペンギンの散歩を終了いたしました。

今季はなんと10月末から大雪が降り、ペンギン散歩史上最速(たぶん)で散歩を開始することができました。

思い返すと今季は寒い日が非常に多かった様に思います。特に1~2月は昼間になってもマイナス10度と過酷な日々が続きました。

しかし、キングペンギン達は寒さもものともせず吹雪の中を毎日歩きました。

ペンギン達のたくましさを目の当たりにすると、防寒着を着込んだ自分の弱さとの違いを感じます。

見学された皆様にも「かわいさ」だけではなく、「強さ」や「たくましさ」を感じていただけたでしょうか。

これからはペンギンのもぐもぐタイムが始まります。

お時間のある方はぜひ聞きに来てください。


最終日

最終日だから?キングペンギン全羽が出てきました。


もぐもぐ

 これからはペンギンのもぐもぐタイムです。

 (ぺんぎん館担当・獣医師 佐藤 伸高)

モユク☆カムイ93号が完成しました!!

表紙のシロサケ
今回の表紙はハシブトカラス

 モユク☆カムイ93号が完成しました!!

 今回の表紙は、ハシブトカラスです!

 モユ☆クカムイは、飼育展示スタッフ手作りの情報誌です。日々、変化していく動物たちの様子や動物園のできごとなど、現場のスタッフだからこそ知ることのできる情報が盛りだくさん。

 動物園に遊びに来た際には、ぜひ手にとってみてください!

  

 モユクカムイ93号へのリンクはこちら

もくじ

1・ぼくは動物大使  厄介者?いや、自然界の掃除屋さん カラス

2・特集       北海道産動物舎の楽しみ方

3・今年は旭山動物園開園50周年 いろいろイベント目白押し!準備も着々??

4.飼育研究レポート オランウータンにおける採血のためのハズバンダリートレーニング

5・主なできごと 

入手方法

  モユク☆カムイは、動物園東門管理事務所、園内サポートセンタ-、動物図書館で入手することが出来ます。また、郵送での取扱いも行っています。詳しくは旭山動物園までお問い合わせください。

  

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