旭山にゅーす・ぶろぐ

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2017年3月のすべての記事

2017年4月の壁紙カレンダーができました

2月カレンダー

 4月のWEBカレンダーの動物はホッキョクグマです。

  

 今月のカレンダーはホッキョクグマです。

 野生のホッキョクグマはアラスカ、グリーンランド、シベリアに生息しており、主に氷上で生息しています。夏になると氷が溶け、泳いで沿岸地の陸地へ移動します。全身が半透明の体毛に覆われていますが、皮膚の色は黒く保温性に優れたつくりをしています。更に体毛が滑り止めやケガを防止する役割を持っています。

 当園ではオス1頭「イワン」とメス3頭「ルル」、「サツキ」、「ピリカ」の計4頭を飼育しています。

 カレンダーの写真はガイドの時にプールへ勢いよく飛び込む様子を撮影したもので、ご来園の際にはホッキョクグマの迫力ある動きをご覧ください。

WEBカレンダーのダウンロードはこちら

お使いのパソコンのモニターのサイズ(ピクセル)を選んでクリックしてください。

【800×600】  
【1024×768】  
【1280×1024】
【1280×800】  
【1366×768】  
【1680×1050】

 

過去のカレンダーはこちらからご覧ください
2017年3月分(タンチョウ)
2017年2月分(シロフクロウ)
2017年1月分(ニワトリ(ポーリッシュ))
2016年12月分(エゾタヌキ)
2016年11月分(レッサーパンダ)
2016年10月分(シンリンオオカミ)
2016年9月分(ヨーロッパフラミンゴ)
2016年8月分(シロテテナガザル)
2016年7月分(アムールトラ・ユキヒョウ)
2016年6月分(アビシニアコロブス)
2016年5月分(シマフクロウ)
2016年4月分(レッサーパンダ)
2016年3月分(オオタカ)
2016年2月分(エゾユキウサギ)

 

ゴマフアザラシが産まれました

 3月23日の早朝にゴマフアザラシが出産しました。

 母親は、ぽちゃ丸。父親は、マンタローになります。

 
 出産前日、ぽちゃ丸の食欲がなくなる、痛そうな様子、母乳の分泌が観察できました。

 「これは出産まで近い!」と思い、事前に放飼場の全ての場所を撮影できるようにカメラ3台を設置をしていたのですが、1台を動かし、ぽちゃ丸が痛そうにして寝ている場所をカメラ2台で撮影するように変更しました。

 「よし、これでばっちり出産が撮れるはず!」と思っていいたのですが、3月23日朝、あざらし館に様子を観に行くと2台のカメラが撮影している場所ではなく、カメラを動かし撮影していない場所で出産していました・・・。

  

 出産の撮影はできませんでしたが、ぽちゃ丸は初めての出産とは思えないほど落ち着き、産後の後処理も自分で行い、立派に母親をしています。

 出産確認後すぐに授乳の確認ができ、子どもを常に気にかける様子など飼育担当者としては安心して観ていられます。

 

 ゴマフアザラシは、2~3週間で子育てが終わり、その頃には産毛が抜けて大人と同じゴマ模様になります。とても短い子ども期ですので、冬期開園中にぜひ会いに来てくださいね。

 
授乳

授乳もばっちり!

あざらし館・さる山担当:鈴木悠太

ゴマフアザラシが出産しました

 3月23日に「ぽちゃ丸」が出産しました。23日午前6時30頃に子どもがうまれていることを確認し、その後授乳も確認できました。現在も順調に子育てをしている様子が見られます。
 あざらし館では、2014年以来3年ぶりの繁殖であり、自然繁殖(母親が育児)としては2012年以来5年ぶりとなります。

 産まれたばかりの子どもは、全身白い毛で覆われており、3週間ぐらいすると大人と同じ模様に変わっていきます。

 白い毛で覆われている姿や授乳している姿は今しか見られない姿です。あざらし館へぜひ足を運んでください。そして、成長を温かく見守っていただければと思います。

ゴマフアザラシの母親と赤ちゃん

ゴマフアザラシの母親の「ぽちゃ丸」(左)と子ども(右)

  ビックリします?

 「イボイノシシのドゥニア大きくなったね!」と、お客様にビックリされる事があります。何度も遊びに来てくださっているのかな?と思い嬉しく思います。

 生後7ヶ月で来園し、その頃はまだ子どもだったドゥニアも先月で2歳になりました。このくらいになると野生下では母親から独立して暮らしているはず。もう大人になったんだなぁ、元気で育ってくれて良かった・・・。でも、毎日見ていると体の大きさの変化には全然ビックリしないのです。どれだけ成長したのか、一年前くらいと現在とを比べてみました。

イボイノシシ2016年4月 イボイノシシ今年

昨年の4月のドゥニアの様子(左)と現在のドゥニアの様子(右)

 

 体重は昨年4月で48キロ、現在は84キロです。牙は一年でずいぶん伸びましたね!比べると大きくなったのがよく分かり、お客様の驚きも分かります。

 これから体重はあまり変わらないと思いますが、ドゥニアはオスなので牙はもっと大きくなるはず。その変化にも驚きにいらしてくださいね。

 

てながざる館・ダチョウ・イボイノシシ担当:田中千春

ゲンちゃん日記・平成29年3月「開園50周年。記念の年が始まりました」 

 ポーリッシュ

 (写真:雪あかりの動物園・ホッキョクギツネ)

雪あかりの動物園も終わり、気づけば日も長くなってきました。新緑の季節の足音も近づいてきています。今年の雪解けは早くなりそうな予感がします。5年目だった雪あかりの動物園、まだまだ知らない人も多いイベントかと思いますが、今年は我々の期待以上に道外、海外、何より多くの市民の方が訪れてくれました。修学旅行の団体が来たことも驚きでした。口コミでじわじわと評判が広がっているように感じました。

寒さで張り詰めた空気の中、雪あかりに照らされる動物たちの気配、そして足音や息遣い、まさに日本最北の動物園だからこそだと思います。職員手作りの風船型アイスキャンドル、かまくら、滑り台に今年から始めた動物園スタッフの熱い思いを語るキーパーズカフェ…。
極寒の地で生きる北方系の動物たちにとっても普段は夕方には寝室に入るのですがこの期間はちょっとした夜遊び期間になります。
ただ本来南方系の我々は午後8時半の閉園後からの動物収容、キャンドルの後片付け等々、結構長時間屋外で過ごすので寒さが骨身にしみます。
今年は開園50周年を記念して冬祭り会場の大雪像も旭山動物園の動物たちでした。冬祭り会場にも旭山動物園コーナーを設けていたのですが、いよいよ節目の年が始まったんだと改めて感じました。改めて皆さんにとって旭山動物園はどんな存在なのでしょう?いろんな出来事が頭の中を駆け巡りふとさまざまなことを考えてしまいました。
・ 

さて冬も後半、レッサーパンダやホッキョクグマの交尾のシーズンです。こちらもさまざまな思いが重なります。日々さまざまな変化、営みが続きます。不安材料と言えば、やはり高病原性鳥インフルエンザでしょうか。2月に入り野鳥での発生も減少し、社会やマスコミの関心も薄れてきたように感じます。3月に入ると渡りの季節に入ります。本州以南で越冬していたハクチョウ類などの鳥たちが、北海道を経由して北上して行きます。秋の稚内方面から旭川を経由する行き(南下)ルートでは野鳥での発見例はありませんでしたが、南下した先の越冬地で感染し帰り(北上)ルートで発症する可能性はあります。旭山動物園には野生のハクチョウやカモ類が羽を休める池はありませんが、厳重な警戒が必要となります。今年の雪解けの時期は複雑な気持ちで空を見上げることになりそうです。
 

 

2017年3月17日 しいくのぶろぐ

「羽」ね

  「羽」ね

  ぺんぎん館のキングペンギン達は今が換羽の真っ最中です。ペンギンは1年に1回全身の羽が生え替わります。羽が換わるので「換羽」とよびます。一年間使っていると羽がボロボロになって撥水性・保温性が落ちてしまうので新しい羽に換わるのです。

 

 お客さんの会話を聞いていると

 

 「何あれ~、毛がもじゃもじゃしてる~」

 「毛が抜けてる~、病気?」

 「毛が」「毛が」「毛が」

 

 僕は常に頭の中で「羽」ね!と言っています。鳥なので毛じゃなくて羽ね。

 まあ、こうゆう細かいことはどうでもいいので換羽が終わったばかりのキングペンギンをじっくりと観察してみてください。本当にため息が出るくらいキレイです。

キングペンギン換羽

ボロボロだけど病気ではないんです

 

換羽終了

換羽したてはあごも黄色いって知ってましたか?

 

ぺんぎん館担当・獣医師:佐藤伸高

「旭山動物園だより」&「あさひやまどうぶつえんみにだより」最新号を発行しました!

小学校中学年以上~大人向けの「旭山動物園だより」と、小学校低学年向け「あさひやまどうぶつえんみにだより」の2種類の最新号を発行しました。
旭山の”今”を伝えるタイムリーな情報やクイズなどが楽しめますよ!
ぜひご覧ください !!

旭山動物園だより238号

繁殖期をむかえている動物たちに注目!

旭山動物園だより238号

旭山動物園だより238号(PDF形式 764キロバイト)

あさひやまどうぶつえんみにだより 71号

内容:ホッキョクグマ

あさひやまどぶつえんみにだより71号

旭山動物園だより238号(PDF形式 764キロバイト)バックナンバー
 

「旭山動物園だより」「あさひやどうぶつえんみにだより」のバックナンバーはこちら(「資料・統計」のページへ)

3月11日(土)11:00~は、今年度最後の「絵本の読み聞かせ」です。

3月3日のひな祭りも終わり、3月も3分の1が終わりました。
まだまだ寒いなって思う日もありますが、着実に春は近づいてきていますね。
園内のサクラの芽が出てきていますよ。

サクラの芽 

さて、3月11日(土)の11:00からは、今年度最後の「絵本の読み聞かせ」があります。

今回の絵本は…

読み聞かせの本「えいっ」読み聞かせの本「リス」

クマの親子が登場する「えいっ」というお話と、2種類の
リスの暮らしが写真で描かれている「しぜん10『リス』」です。
読み聞かせのあとには、もちろん、飼育員からの楽しくて、興味深い解説もありますよ。
ぜひ、今年度最後の「絵本の読み聞かせ」に遊びにきてくださいね。

お待ちしております!

                          (投稿者 北川裕美子)

フクロウたちで感じる春!

 フクロウ担当兼獣医師の池谷です。皆さんこんにちは。

 ミカンの国から北海道に移ってきて二年が終わろうとしています。同僚に聞くと、ここ二年の冬は雪も、冷えてつらいという日々も少なかったとのことですが、やっぱり春の気配はうれしいですね。
 さて、最近のフクロウたちの近況についてお話ししておきたいと思います。北海道で一年を通して過ごす留鳥としてのフクロウたちは、このブログが掲載される頃が産卵がみられはじめる時期となります。本園のフクロウではシマフクロウ、ワシミミズク、エゾフクロウが該当します。現状はというと、まずはワシミミズクたちですが2月半ばから鳴き交わしも始まり、すでにオスは縄張りを主張するため昼間にも鳴いていますし、餌を入れる夕方には私に強力な威嚇を始めています。またメスは巣作りを始めています。

ワシミミズク

鳴き交わしと縄張り宣言で昼も鳴いているワシミミズクのオス。

 
 エゾフクロウは、昨年の11月に新しい巣を設置しました。最近は2羽がその中にはいっていることが多いのですが、一昨年設置した際も中に入るだけで産卵の気配はなかったので、今年はどうなるかと気をもんでいるところです。

エゾフクロウ

昨年同様、中からのぞくエゾフクロウ。

 
 そして私に一年遅れて旭山動物園へやってきたシマフクロウのロロ(オス)とモコ(メス)ですが、この一年ですっかり旭山にもなれて、何とかつがいとなりました。10月頃から頻繁な鳴き交わしを行い、繁殖に向けて観察のために巣内にカメラを設置した際も、モコが私におそいかかってくるほど巣への執着も見られるようになっていました。そして、1月からはできるだけ巣の近くを通らないようにして見守っていたところ、2月半ばから交尾が確認され始め、産卵への期待が一挙に高まっていました。そしてついに、平成29年2月28日、卵を一つ産んでいるのが確認されました。現在、モコは一日10分程度巣から離れるだけで、ずっと卵を抱いています。卵が有精卵であれば、うまくいけば4月5日前後に孵化すると思いますので、期待して待っていてください。カメラも設置していますから、あまり動きがないけれど中の様子は確認できますので、来園された際は観察してみてください。運が良ければ卵を確認できるかもしれませんよ。

シマフクロウ
 

巣内のライブ映像。画面の左側でメスが卵を抱いています。

 

 北海道ではまだ少し春は先ですが、フクロウたちはすでに春へ向かって動いています。皆さんも身の回りで春の先触れをさがしてみてください
 ではまたね~。

フクロウ担当・獣医師:池谷優子

自然観察会を行いました

 2月26日に旭山動物園の自然観察会「雪の中の不思議 大捜索!」を行いました。
 前日に雪がたくさん降り、柔らかい雪の上をスノーシューで散策しました。

 途中で木の年齢を直径から推定し、ずいぶんと長生きしている木が旭山公園にはあることを発見。

 また、参加者の方が持っていたバードコールに野鳥が反応し、興味を持って近づいてきた鳥を間近で観察することもできました。

 これで今年度に予定していた自然観察会は終わりです。

 来年もまた、自然観察会を行います。

 自然のことを知り、みんなが自然を好きになったら、動物たちはこれからも私たちの近くで一緒に暮らしていってくれることでしょう。

 自然を好きになるきっかけとして、自然観察会にご参加ください。

 来年度はどのような自然を発見できるか・・・いまから楽しみです!

自然観察会の様子

とっても長生き

さる山・あざらし館担当:鈴木悠太