「旭山動物園だより」&「あさひやまどうぶつえんみにだより」最新号を発行しました!

最終更新日 2022年11月26日

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「旭山動物園だより」&「どうぶつえんみにだより」の最新号を発行しました!

ウスタビガ繭
先日、動物慰霊碑のそばの葉の落ちた木の枝先に、黄緑色の物体を見つけました。
葉っぱは散っているのに、なんで緑があるんだろうと近寄ってみると…

ウスタビガ繭寄り

繭だということがわかりました。
この黄緑色の繭は、「ウスタビガ」という蛾の繭で、中にはサナギが入っています。
冬になる前に繁殖し、卵で越冬する蛾なので、繭のまま残っているのは、
何らかの理由でサナギから出てこれなかったということです。

他の場所にも違う繭がありました。

クワコの繭

これは、「クワコ」の繭。
「こども牧場」で飼育している「カイコ」の原種と言われている蛾の繭です。
「クワコ」は本来、夏には羽化しているはずなので、これも何らかの理由で羽化できなかったサナギとなります。

 

ちなみに今年のお盆すぎ、旭川をはじめとする上川管内や
空知管内で異常発生した大型の蛾「クスサン」の繭は

クスサンの繭

こんな感じです(7月下旬)。
葉っぱの裏にある茶色(白の場合もある)に編まれた俵型の繭です。
中の様子(サナギ)が見えるので「スカシダワラ=透かし俵」とも呼ばれています。

クスサン茶まゆクスサンの白い繭
(クスサンの繭は網目になっていて、中のサナギが見えます)
 

葉が落ちた冬は、こういった繭やサナギだけでなく、野鳥も観察しやすくなる季節です。
雪が降ると足もとに注意して歩かなければいけないですが、
視線を少し上にしてみるのもいいかもしれませんね。


 

さて、先日、旭山動物園だより・みにだよりの最新号を発行しました。
「旭山動物園だより」は、「続々と放飼場デビュー!」ということで、
レッサーパンダやライオンの仔、
キングペンギンのヒナを紹介しています。
「みにだより」では、「ヤギとヒツジ」を紹介。
似ている生きもの同士を比べた企画になっています。
ぜひ、園内観察の参考にしてみてくださいね。


 

投稿者:動物図書館 北川裕美子

旭山動物園だより286号

内容:続々と放飼場デビュー!遊びざかりがいっぱい! ほか

だより286

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 あさひやまどうぶつえんみにだより119号

内容:「ヤギ」と「ヒツジ」

  
みに119

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