園内観察で見つけた「ミヤマカラスアゲハ」がいた場所は葉っぱの上でした

最終更新日 2021年8月1日

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園内観察で見つけたミヤマカラスアゲハがいた場所は葉っぱの上でした

ミヤマカラスアゲハ

先日、ほっきょくぐま館そばの休憩所「やすらぎの森」前で、

黒い大きなアゲハが飛んでいたので、どこにとまるか観察していました。

黒いアゲハにもカラスアゲハとミヤマカラスアゲハ、オナガアゲハが北海道にいるのですが、

見つけたのはミヤマカラスアゲハのメスでした。

とまっていた木は「キハダ」というミカン科の木でした。

「植物の看板」があったので、すぐわかりました!

植物看板

(園内の植物には手書き看板があります)

 

植物の看板にも書いてありますが、ミヤマカラスアゲハはキハダの木の葉に産卵し、

生まれた幼虫はキハダの葉を食べて育ちます。

出会ったミヤマカラスアゲハのメス、卵を産みにきたのかもしれませんね!

花は咲いてないですから、蜜を吸いに来たわけじゃないんです。

ミヤマカラスアゲハはツツジ類の花に多く訪れると図鑑に書いてありました。

確かに、その光景は園内でも見られました。
ツツジとミヤマカラスアゲハ



同じアゲハの仲間でも、キアゲハはラベンダーやタンポポなどいろんな花に訪れ、

卵を産むのはセリ科の植物(ニンジンやミツバなど)です。

キアゲハとラベンダー

(こども牧場のラベンダーの蜜を吸うキアゲハ)



チョウそれぞれが訪れたい植物があれば、私たちも見つけることができます。

訪れたい植物がなければ、出会うことができません。

生き物それぞれ生活の場がないと生きていけないっていうことですよね…。

今回出会ったミヤマカラスアゲハのメスが、やすらぎの森の前のキハダの葉に卵を産んだとすれば、

そのうちふ化して幼虫が出てきて、キハダの葉を食べて成長し、サナギになって冬を越し、来

年、サナギからチョウになって出てくるはずです。


(投稿者 動物図書館 北川裕美子)