ゲンちゃん日記・令和4年7月「穏やかな日々と、ぐんぐん育つ動物たち」

最終更新日 2022年7月29日

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ゲンちゃん日記・令和4年7月「穏やかな日々と、ぐんぐん育つ動物たち」

ダチョウ
(1年もすると、ひなは親と同じくらい

の大きさに成長します。)

 7月1日、55回目の開園記念日も無事に迎えることができました。今年は7月1日2日とクイズ大会等のイベントも実施しました。さらになんと市長のインスタライブも行いました。今でも視聴できるので 旭川市か旭山動物園の公式インスタを是非見て下さい!と過去形で書いていますが、実は手紙を書いているのは6月中旬です。こんな報告ができるように企画をしています!
 6月は珍しくうだるような暑い日がなく穏やかな日々が続いています。ほんと3年ぶりに幼稚園の遠足や宿泊研修、修学旅行などで子どもたち、学生さんの姿が多くなりなんだかほっとする園内の雰囲気が続いています。
 ホッキョクグマ、ピリカの子はぐんぐん成長していています。気が早いですが雪の中ではしゃぐ姿を想像してしまいます。旭川の冬を誰よりも満喫するのはきっとこのピリカの子になるでしょう(どんな愛称になっているでしょうかね)。
 動物園では嬉しいことが続いています。ダチョウの誕生です。しかも自然孵化です。旭山動物園では過去に卵を孵卵器に入れて孵化させ人工育雛での繁殖例はありましたが、親が卵を温め孵化し育雛したのは初めてのことです。ダチョウの卵は重さが1、5キロ近くもあり雛も孵化時1キロ近くと巨大なのですがなんせ親の体重は100キロ前後もあるので、雛の体重は親の100分の1しかありません。
 親と一緒にいると大きさの違いに驚かれることでしょう。足下にいる雛に気づかないお客さんがいるほどです。雛の足は短く羽色も親とは違うので、雛が地面のエサをついばむ姿は、親子だと知らなければ別の種の鳥に見えるかもしれませんね。現時点まで(6月17日)順調に生育しています。成長を見守りたいと思います。

                                    令和4年7月29

                                    旭山動物園 園長 坂東 元