ゲンちゃん日記・令和4年6月「生き生きとした動物たちの姿に目が釘付けです」

最終更新日 2022年6月23日

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ゲンちゃん日記・令和4年6月「生き生きとした動物たちの姿に目が釘付けです」

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(ホッキョクグマの子も泳ぎ始めました )

夏期開園を迎え、ここまで順調に開園を継続できています。子供たちの歓声が聞こえ、修学旅行の学生なども多く、コロナ以前とまではいきませんが、園内は程よくにぎやかです。個人客が多く、それぞれのペースで過ごされているので、行列などはほとんどなく、混雑した様子はありません。ホッキョクグマの子の公開や、えぞひぐま館のオープンがあり、お客さんが集中したらと心配していたのですが、うれしい誤算でした。お客さんはホッキョクグマの子「を」見に来たというより、ホッキョクグマの子「も」見に来たという感じで、密にならず、園内に満遍なくお客さんがいるようです。
ホッキョクグマ・ピリカの子は、日に日にたくましくなっています。走って泳いで、おなかがすくと授乳、エネルギーが充電されるとまた走って泳いで、たまに休憩。思わず目が釘付けになり時間を忘れてしまいます。
エゾヒグマのとんこは、こちらの想定以上に早く新居に馴染みました。土の上でごろんと昼寝をしたり、のんびりと水浴びをしたり、引っ越し前よりも表情や仕草が豊かになりました。運動量も増え、ひいき目かもしれませんが体型も引き締まってきたように見えて、惚れ惚れしてしまいます。
そして、えぞひぐま館のもう一つの目標である渓流魚の飼育。水道水を使った閉鎖式濾過循環でのチャレンジは、コンクリートの「あく」との格闘も解消し、魚が元気に生活できる水質を実現できつつあります。毎日見ていると魚の個体識別ができるようになり、習性も分かるようになってきました。
シマフクロウのひなも大きくなり、巣箱から顔が見える機会も増えました。ひなの食欲も旺盛で、父鳥が日中も魚を運ぶ姿が見受けられます。この手紙が届く頃には巣立っているでしょう。
今年は行事なども復活できそうです。楽しみにしていてください。

                                     令和4年6月23

                                     旭山動物園 園長 坂東 元