ゲンちゃん日記・令和2年12月「心が安らぐ動物園を提供し続けます」

最終更新日 2020年12月12日

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ゲンちゃん日記・令和2年12月
「心が安らぐ動物園を提供し続けます」

エゾユキウサギ

 (毛が白く生え変わったエゾユキウサギ)

 夏期開園が終わり、1週間の準備期間を経て、冬期開園が始まりました。閉園中に、新型コロナウイルス感染症の感染状況は急速に悪化。平日のもぐもぐタイムなどの行事は、中止した状態でのスタートとなりました。
 旭川は本格的な冬になると、公園で遊んだり、安全に散歩できる場所が少なくなります。動物園は郊外の屋外施設ですが、トイレや授乳室、休憩所を完備しています。看護師も常駐しています。これからの不安な冬を乗り切るためにも、絶対に開園し続けなければならない施設だと思っています。心が安らぐ場所を提供し続けられるよう、最善を尽くしていきます。

 さて、この手紙を書いているのは11月中旬です。毎日どんよりとした曇り空と雨です。今年はどんな冬になるのでしょう?ちょっと心配になります。

 ゆっくりロードに完成したエゾユキウサギ舎のエゾユキウサギは、見る見る真っ白になったのですが、気候が追い付いてこない感じです。緑の草の中にいる真っ白なエゾユキウサギ。とても不思議なコントラストです。今年生まれたレッサーパンダの双子は、母親と一昨年生まれた双子の雌と合わせて5頭で走り回っています。つり橋にも冒険に出掛けるようになってきました。雪の中を転げ回る姿を想像してしまいます。ケン亡き後のオオカミたちは、息子のノチウがリーダーとして行動し、群れは落ち着いています。この先どのように新しい個体を導入できるのか、超難問が控えているのですが、ひとまずは安心です。たてがみが生えたような冬毛のオオカミは、いつ見ても惚れ惚れするかっこよさです。 
 最後になりますが、冬期開園中に、今年も西門付近の駐車場を無料でご利用いただけます。これは、地主さんのご厚意によるもので、感謝申し上げます。

令和2年12月12日 

旭山動物園 園長 坂東 元