ゲンちゃん日記・令和2年5月「夏期開園に向け、前進思考で頑張ります」

最終更新日 2020年5月11日

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ゲンちゃん日記・令和2年5月
「夏期開園に向け、前進思考で頑張ります」

アザラシ

(写真:ゴマフアザラシの子)

 さて今は4月10日。この手紙が届く頃、どんな日常になっているのか想像できないでいます。正直なところ、何を書けばいいのか思いつきません。

 冬期開園を無事に終え、今は夏期開園までの閉園期間です。今年は例年よりも多くの改修工事などがあり、みなフル回転です。多くの事業者が入っていますが、それぞれの事業者で新型コロナウイルスの感染者が発生した場合、その部分の工事は止まってしまいます。もちろん、私たち職員の中で感染者が出ても大変です。優先順位を決めてスケジュールを組んでいますが、全てが綱渡りのような状態です。夏期開園に照準を合わせてはいますが…。

 未来は霧の中ですが、今年の旭山動物園は充実しています。チンパンジーの森のスカイウェイ、サル舎のサンルーム、キタキツネ・エゾユキウサギ舎がオープンします。今年に入って続々と誕生した動物たちはすくすくと育っています。カバとアムールトラの子はモニターではなく放飼場でのお披露目となり、真っ白だったゴマフアザラシの子は離乳して、ゴマ模様となり泳ぎ回っているはずです。ワオキツネザルの子も母親の胸元から離れ、元気に遊び回っているでしょう。

 環境問題にも積極的に取り組みます。園内の売店ではプラスチック製レジ袋を削減し、必要な方には紙袋を販売します。園内のパンフレットには道産間伐材紙を使用し、ポスターはFSC森林認証紙です。環境保全に関するイベントもいろいろと計画していたのですが、しばらくは無理そうですね。

 今年は桜の開花が早い予想ですが、花見はできているのでしょうか…。それにしてもきれいな夕日です。明日は必ず来ます。今はまだ、前進思考で頑張ります!

令和2年4月10日 

旭山動物園 園長 坂東 元