ゲンちゃん日記・平成28年12月「11月、想定外の雪に翻弄される日々」

最終更新日 2016年12月21日

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ゲンちゃん日記・平成28年12月「11月、想定外の雪に翻弄される日々」

トラ親子

(写真:雪の中でくつろぐアムールトラの母子)

 さてとんでもない11月でしたね。この時期雪が降っても数日で消えますが、あれよあれよと降り続けました。ベタ雪と夜中の冷気で獣舎の網に着いた雪が凍りその上にさらにベタ雪が積もり…疲れました。11月上旬の一週間の休園期間は開園中には行えない工事を集中的に計画するのですが、予期せぬ大雪で動物園も業者さんも思わぬ支出がかさみ大変でした。秋の閉園期間中に行う落ち葉拾いも行えず春の閉園期間の作業が今から思いやられます。


 冬期開園が始まり、まさかこのまま根雪はないだろうと思っているのですが、日中雨が降っても夜中は凍結、みぞれが降ったり雪が降ったり3月みたいな天気です。本州や海外からのお客さんは当然夏靴で、園内のツルツル路面が動物を見るどころではなくしてしまったりしています。かといってまだまだペンギンの散歩を始められるほどの根雪ではありません。今日から始めますといえる状況ではまだまだないので、散歩できる日はその日の都合でやろうかと話しています。そもそもペンギンの散歩はペンギンのために行っているのだからできる日はやって、安定してできるようになったら公表すればいいと考えています。さてこの原稿をUPする頃にはどうなっているでしょうか?(※ペンギンの散歩は12月10日から正式開始となりました。)

 初めての雪にもかかわらずはしゃいでいるのは今年生まれたアムールトラ、ユキヒョウ、レッサーパンダの子供たち。やはり寒冷地系の動物たちは雪が似合います。
 何かと問題の多いキリンのゲンキ。閉園期間中に放飼場を仕切る改装をしました。これでゲンキも結も運動不足になることなく別居できるようになりました。ゲンキは首を前に倒して結いの後を追って歩く、方向転換することがなくなり、前肢の跛行も見られず肩はいい状態を保っています。来年にはペアリングも考えていますが、その時までにゲンキには万全の状態になって欲しいと思っています。
 カバの旭子もまだ体は小さいですがすっかり大人の体型になって来ました。カバも来年にはペアリングかと考えています。

 とにかくこの雪がこのまま根雪になるようなことになると記録的な出来事になるのでしょう。 冬は慣れているはずですが、想定外の雪には翻弄されます。除雪の契約や作業の手順や…地球は僕たちに何かを訴えているのかなとふと感じたりした初冬になりました。