旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2018年7月のしいくにゅーすの記事

【アムールトラのソーンがバックヤード飼育となります】


 2016年4月8日に生まれたアムールトラの「ソーン(オス)」は、2才3カ月齢を過ぎました。
 もうじゅう館のトラ舎では、午前中に「ソーン」、午後から「ザリアとナージャ」の入れ替え展示をおこなってきましたが、「ソーン」を他園館へ搬出する準備段階として、バックヤードで飼育することになりました。

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<ソーン>

 8月上旬には「ソーン」をバックヤード飼育に切り替える予定です。
 来園者のみなさんに「ソーン」をご覧いただくことができなくなってしまいますが、バックヤードでの様子はHPなどでご報告させていただく予定ですので、ご了承ください。
 なお、搬出先、時期については決まりましたらあらためてお伝えいたします。

トナカイの「和香」の訃報

トナカイのわか
死亡したトナカイの「和香」

 7月20日にトナカイ舎で飼育していた、トナカイの雌の「和香」(11歳)が死亡しました。

 死因は急性鼓脹症(泡沫性)でした。

 ※「鼓脹症」とは胃内容物の異常発酵により、胃の中にガスがたまり呼吸などを妨げる結果、死亡する病気です。

 経過は、19日までは食欲もあり変わった様子はありませんでしたが、20日の朝に元気食欲の低下と歩行のふらつきが見られました。お腹周りが張っていることから鼓脹症と診断し、消化管を動かす薬を投与しましたが、午後に起立不能となりました。屋内に運び入れ、胃にチューブを入れ、お腹に針を刺してガスを抜く治療をしましたが、治療中に死亡しました。第1胃から第3胃に泡沫状のガスが貯留し、長い繊維質の胃内容物も認めました。

 また、下顎の門歯が摩耗していたことから、歯の不具合から青草の採食量が落ち、胃の中の環境が悪化したことによりガスが発生し鼓脹症となったと考えられます。

 「和香」は今年の5月15日に雌の子「ピコロ」を出産していますが、すでに離乳をしており、健康状態に心配はありません。母親を探して鳴いている様子がありますが、父親たちとの飼育を継続していくうちに解消することと考えています。

マヌルネコの「グルーシャ」が仲間入りしました

マヌルネコ
来園したマヌルネコの「グルーシャ」

 7月19日に埼玉こども動物自然公園よりマヌルネコの「グルーシャ」が来園しました

 「グルーシャ」は埼玉こども動物自然公園生まれの1歳(2017年4月20日生まれ)の雄になります。

 旭山動物園でのマヌルネコの飼育ははじめてです。

 「グルーシャ」は到着してすぐに、移動用のケージから寝室に出て、部屋の中を散策する様子がみられました。夕方には寝室の高い台のところで落ち着いた様子でこちらを観察してるようでした。与えた餌は20日の朝には完食しており、糞や尿も確認できています。

 今後は小獣舎の以前ウンピョウを展示していた部屋で展示する予定ですが、「グルーシャ」の様子(食欲の安定や環境への慣れ)を見ながらの展示開始になります。また、マヌルネコは暑さに弱いため、夏の間は屋外展示場と涼しい室内の寝室を出入り自由とする可能性が高いので、来園されても必ず見ることが出来るわけではないことをご理解ください。

 ※マヌルネコはシベリア南部から中国、イラン、アフガニスタン等の高地に生息する小型ネコ科動物で体重は約2.5kgから5kg程度になります。

 ※日本の動物園では5つの園館で14頭が飼育されており(2017年末データ)、旭山動物園が6園館目になります。

 ※今回の導入は繁殖目的ではなく、同種の国内での飼育園館を増やす分散飼育の目的で行っています。将来的に雌を導入して繁殖させる可能性はありますが、今のところ予定はありません。

レッサーパンダが出産しました

レッサーパンダ出産
レッサーパンダの赤ちゃん

 7月11日にレッサーパンダの「渝渝(ユーユー)」が出産しました。

 「渝渝」と「チャーミン」のペアは2015年から4年連続の繁殖成功になります。

 3月に2回交尾が見られ、6月には超音波画像診断(エコー)により2頭の胎児が確認できていました。出産に備えて6月中旬より「渝渝」を展示中止とし、屋内飼育としていました。

 7月11日の朝に餌の竹を産箱に運び入れている様子があり出産が近いと思われ、監視カメラで見守っていました。15時過ぎに1頭に室内の産箱の外で出産してしまいましたが、すぐにくわえて産箱に運びいれ、その後16時に2頭目も確認することが出来ました。

 出産後の「渝渝」は落ち着いた様子で、こどもをなめたり、授乳する様子も確認できています。14日の朝に「渝渝」が餌を食べるために箱の外に出ている間に、産箱の中のこどもを肉眼で確認できました。2頭とも元気な様子でした。

 今後約3ヶ月は室内のみでの子育てとなるので、屋外で展示できるようになるのは11月頃を予定しています。

 それまでの様子は随時HPで報告していく予定です。