旭山にゅーす・ぶろぐ

【しいくにゅーす】一覧

このページでは「しいくにゅーす」の記事のみを掲載しています。

「しいくにゅーす」では飼育に関する様々な情報を紹介します。

2018年6月のしいくにゅーすの記事

チンパンジー「ニコル(メス)」の訃報

チンパンジーニコル
母親の「チロ」に抱かれる「ニコル」

 6月13日にチンパンジーの「ニコル」(3ヶ月)が死亡しました。死亡原因は強い衝撃を頭部に受けた事による「頭蓋骨陥没による脳内出血」でした。

 頭部に受けた衝撃の原因は、群れに所属するオス個体が「ニコル」を抱いていた際、扱いが乱暴になり、「ニコル」の頭部を壁等にぶつけてしまったことによるものと考えられます。

 一般的に母親はこの年齢の子どもを他の個体に預ける事はあまりないのですが、今回はこどもに興味を示していたオスによく渡す行動がみられ、その際何度か、そのオスが子どもを乱暴に扱う行動が観察されていました。

 そのオスはちょうど青年期に入りかけ、子どもに興味を覚えていたこと、体格や性格に変化を迎えはじめ、群れの中で存在感を示しはじめないといけない年になっていたことが、「ニコル」の扱いを手荒にしてしまった原因と考えられます。

 完全に群れと分離することは群れで生活する彼らの関係をより悪化させるため、何度か格子で隔てた部屋で、群れと親子を隔離し、再び同居をさせることでそのオスになじませるよう試み、最近は乱暴に扱う事もほぼ無くなっていたため、様子を観察していた中での事故発生でした。

 チンパンジーの誕生は当園でも3年ぶりのことであり、その成長を楽しみにしていましたが、このようなことになり大変残念でなりません。

ととりの村のマガモがふ化&エゾシカが出産しました

 6月5日にマガモが6羽ふ化し、それからぞくぞくとふ化しています。
 ととりの村は、今年リニューアルオープンしましたので、久々のヒナ誕生となりました。
 にぎやかなととりの村で足をじっくり止め、ヒナたちを探してみてください。

ととりのヒナ

マガモのヒナと親(中央)

 また、6月8日には、エゾシカの「ぺぺ子」が出産しました。順調に成育しています。
 エゾシカの子どもは、すぐに親についていかないので、色々な場所でじっと隠れて過ごします。
 エゾシカの森では、岩の陰や、木を組んでいる下など、隠れる場所が多いですので、じっくり探しながら観察してみてください。

 エゾシカのこども

エゾシカの子ども

シンリンオオカミが来園しました。

 6月11日に名古屋市東山動物園からシンリンオオカミの「アオイ」(メス)が来園しました。

 非公開施設での飼育となるため、皆さんにはご覧いただけませんが、今後は本園で飼育している「ヌプリ」(オス)との同居・繁殖を目指していくことになります。

 オオカミ

(写真は東山動物園にいた時のものです。)

アライグマの訃報について

アライグマ
死亡したアライグマ(小獣舎)

 2018年6月9日に小獣舎で飼育していたアライグマのオス(13歳)が死亡しました。

 4月下旬より食欲の低下がみられ、餌の変更などで一時的に回復傾向にあり5月中旬には展示を復活していましたが、5月下旬より再び食欲が低下していました。

 触診によりお腹の中に大きな塊を確認し、腫瘍を疑っていましたが、高齢であることと貧血など全身状態が悪いことから麻酔下での検査や手術は行わず安静にしていました。

 6月からはほとんど寝てばかりいる状態で、時折動いては水のみ飲んでいましたが6月9日の朝に死亡した状態で発見しました。

 解剖の結果、腹腔内にリンパ節と疑われる腫瘍を認め、心臓の機能の低下も認められました。

 この個体の死亡により、小獣舎で展示しているアライグマはいなくなり、北海道産動物舎で飼育展示している1頭のみになりました。

 また、小獣舎のアライグマと昨年死亡したウンピョウの部屋は現在動物がいなくなりましたが、今後は他の種も含めて新たな動物の導入を検討していきます。

クマタカがふ化しました

クマタカ
赤い丸の中にクマタカのヒナがいます

 5月22日にクマタカがふ化しました。
 4月4日に産卵をし、49日目にふ化となりました。

 現在は北海道産動物舎のクマタカがいる放飼場の高い巣で過ごしておりますので、みなさんからは観察できませんが、鳴き声が聞こえるときもあります。

 成長すると姿が見えてきますので、それまで温かく見守ってもらえればと思います。

シマフクロウのヒナ1羽が巣立ちをしました

巣立ちしたヒナ
巣立ちをしたシマフクロウのヒナ

 5月31日に、シマフクロウのヒナが1羽巣立ちをしました。
 4月9日と13日孵化したどちらかのヒナですが、1羽目が孵化後52日目での巣立ちとなりました。

 低い木の上でとまっている時など姿を見ることができますが、地面の草などに隠れていることもありますので、その場合は姿を見ることができませんので、ご了承ください。

 巣立ちしたヒナの体にはまだ綿羽が残っており、虹彩がオレンジ色をしていますから、見分けるポイントとなります。

 残りのヒナ1羽は、まだ巣穴で過ごしている状況です。ここ数日で巣立ちをすると予想しております。
 温かく見守ってもらえればと思います。