天売猫の「チロル」を譲渡しました
3月11日に「天売猫のおはなし会と譲渡会」を行い、約50名の方々に参加していただき、天売島の現状や天売猫について伝えることができました。
譲渡会では、こども牧場で約2年間・馴化(じゅんか)を行ってきた天売猫「チロル」の里親さんが決まりました。そして、3月17日に里親さんのご自宅へ譲渡のため伺い、今後のことなどをお話させていただきました。
チロルは、これから新しい環境で里親さんの愛情を受けながら、楽しく過ごしていくことと思います。今後も里親さんから写真などをいただき、近況などをこども牧場で掲示していく予定です。
また、馴化が終了している黒毛の「ひじき」については、こども牧場で展示を続け、天売島のことを伝え続けていきます。そして今後も「おはなし会と譲渡会」を行い、里親さんを探していければと思います。
※天売猫(てうりねこ)とは?
天売島では、島に生息するウトウやウミネコなどの海鳥の繁殖地にネコが出入りをし、ヒナや卵を襲い、生態系に影響を及ぼしていることから、2014年度から環境省や羽幌町が協力し、島内にいる約200~300頭のネコの捕獲に取り組み、避妊去勢し、馴化(じゅんか:人に慣れさせること)して里親を探し、譲渡していくという活動を行っています。このような天売島にいるネコを「天売猫」と呼んでいます。
旭山動物園では、この活動に2015年から協力させていただき、天売島の現状を伝えています。