平成30年度第1回旭川市総合戦略検討懇談会会議録

情報発信元 政策調整課

最終更新日 2018年11月30日

ページID 065274

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会議概要

日時

平成30年10月26日(金曜日)午後1時30分から午後2時45分

場所

旭川市民文化会館 第2会議室

出席者

参加者

(50音順)

 荒山 恭一氏 、石井 吉春氏 、川村 祐子氏 、齊藤 敏純氏、

 斉藤 素子氏 、坂本 尚志氏 、松倉 敏郎氏 、三浦 顕治氏 、

 水上  崇氏

オブザーバー

 財務省北海道財務局旭川財務事務所長 今野 光利氏

 国土交通省北海道開発局旭川開発建設部地域振興対策室長 東海林 隆氏

 国土交通省北海道運輸局旭川運輸支局長 佐々木 求氏(代理出席)

 経済産業省北海道経済産業局地域経済部地域経済課課長補佐(総括) 直江 健二氏

 北海道上川総合振興局地域創生部長 大野 哲弘氏

事務局

 総合政策部長  黒蕨 真一

 総合政策部次長 佐藤 弘康

 政策調整課主幹 北嶋 一雅

 政策調整課主査 狩野 大助

 政策調整課   尾形 和哉

 政策調整課   太田 一弘

会議の

公開・

非公開

公開

傍聴者の数

1名

会議資料
(PDF形式)

○会議次第(30年第1回)(PDF形式 54キロバイト)

資料1 旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る数値目標等の状況について(PDF形式 230キロバイト)

資料2 平成29年度旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略に係る施策評価表(案)(PDF形式 304キロバイト)

資料3 旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略(平成30年度改訂版)(案)(PDF形式 1,257キロバイト)

資料4 旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略改訂個所一覧(案)(PDF形式 161キロバイト) 

資料5 地方創生推進交付金事業一覧(PDF形式 112キロバイト) 
会議次第

1 開 会

2 議 題

(1)総合戦略の評価・検証について

(2)総合戦略の一部改訂について

(3)その他

3 閉 会

会議内容(要旨)

1 開会

2 議題

(1)総合戦略の評価・検証について

(事務局)

 資料1~2に基づき説明

(進行役)

 そろそろ3年目なので、ある種の着地点、ゴールを見据えた評価にしていかなければならない時期に来ていると思います。年度の施策については「継続」や「継続発展」になっていますが、結局、基本目標がほとんどそれなりの進捗になっていない状況ですので、合成の誤謬といいますか、一つ一つは良くても全体としては悪いということになっています。難しいことを分かった上で基本目標を定めているのは承知の上ですが、この総合戦略の考え方から言いますと、施策体系がこのままでは上手くいかないのではないかという話を、今年はしなくてはならないと考えています。

 18歳人口を留めておくためには、高等教育機関をどうするかという議論がもっと本格的に必要だということと、貧困対策、それがあればある程度数字は見えてきます。合計特殊出生率よりも総人口が一番問題で、何かもう少し力を入れてやらなければならないというものを議論しなくてはならない。行政が主体的にやれることで一番検討が遅れているのは私立大学の話だと思います。こうしたことを進めていかないと、若年人口の定着というところで、今までとは違う流れをつくれないということが見えてきたのではないかと思います。しかるべきタイミングで総合戦略に盛り込んで、施策の拡充の必要性を考えていくべきだと思います。

(事務局)

 おっしゃるとおりだと思います。個別のKPIでは成果の上がっているものもありますが、結果人口減少の抑制にはいたっていないということでありますので、例えば若者の流出の問題ではどこへ流出しているかがある程度見えてきておりますので、政策を絞り込んで効果的に事業をやれるようなことが重要です。また、大学の問題につきましても、こういったところを契機として底上げしないと定着しないというのはその通りだと思います。今回、総合戦略の修正は平成30年度の予算ベースで行っていますので、この中に反映するのは難しいですが、次年度以降の立て付けでは一定程度評価をして、考えを持つ必要はあると考えておりますで、大きな課題として受けとめさせていただきたいと思います。                                

(A氏)

 人口が減っていくのはどこもほぼ変わらないと思います。そこで人口を増やそうと思ったらそれは取り合いになってしまいます。取り合いになるのであれば、他の地域と同じ事をやっているとダメだというのは以前の会議でも発言させていただきました。子育て支援や婚活支援もしないよりはした方がよいと思いますが、苦手な分野に力を注ぐというのはリスクが高いので、得意な分野を伸ばしていくということが大事だと思います。

 18歳で高校を卒業したらどこへいくのか、私の娘も今進学を控えており、選択を迫られております。そうした、行き先が地元に無いという人を留めることもひとつの方向だと思います。また、人口を増やすということになれば、留めるだけで無く、人が沢山来るような施策にもっと力を注ぐべきではないでしょうか。観光分野でも良いですが、人が集まってそこに留まる人が増えて、そこで経済が回って地域が活性化すれば、国内外関わらず否応なしに人は増えると思いますし、例えばそこで結ばれて子どもが生まれることも長期的にはあると思います。沢山のことに目標を持つことも良いですが、この地域で得意なこと、伸ばすべきところをもっとはっきりさせた方が良いと思います。

(B氏)

 目標の達成度合いは非常に高い結果になっていますが、次に向かっていく目標というのはどのように考えているのでしょうか。

(事務局)

 施策ごとのKPIにつきまして、達成したKPIの見直しについても検討したところですが、この戦略の期間が平成31年度までであり、来年には第2期計画の検討をしなければならないところでありますので、まずは達成したものは達成したものとして、次の検討の際に、発展させた施策あるいはKPIの設定について、参加者の皆様の意見をお聞きしながら整理していきたいと考えております。

(B氏)

 もう一点、前にもお聞きしましたが、観光客の宿泊延べ数について、(2)~(3)の施策が(4)と同じ目標値になっていますが、それぞれの施策でやっていることが違うため、個別目標を定めることの検討については、どのようにお考えでしょうか。

(事務局)

 (2)~(3)のKPIにつきましては、「スポーツ、文化・芸術やアウトドア環境を活用した滞在の促進」という全体の施策の細目となっており、全体で滞在促進も図るということで、H27に了解をいただいて設定したものです。

(進行役)

 ひとつひとつは個別に評価しているので、KPIがひとつでも評価上は問題ないと思います。

 5ページの「旭川空港の拡充」の現状認識の書き方について、ほとんど横ばいであるのに改善可能だという現状認識を記載するのは疑問です。施設に依拠してできるという言い方ではなく、施設をつくったなら施設に見合う努力をするというのが政策の本来のかたちだと思いますので、いずれにしても未来のことを含めて現状認識を記載しているのはここだけですので、検討いただければと思います。

(事務局)

 御指摘のとおり、国際線ターミナルのオープンや道内7空港の一括民間委託に向け、路線誘致のプロモーション活動を実施しているので、そうしたことも追記させていただきます。

(2) 総合戦略の一部改訂について

(進行役)

 次は議題2の総合戦略の一部改訂について、事務局から説明願います。

(事務局)

 資料3~5に基づき説明

(進行役)

 ただいまの説明に対して、御質問や御意見等がありましたらお願いします。

(A氏)

 空港の乗降客の部分につきまして、空港機能の拡充によってということは別にして、目標数値を設定する上で、仮に旭川空港に人気が出てきた場合に、どのようなシミュレーションをしたら何百万人いくのか、という検証をしていただければと思います。千歳空港との歴然たる差を埋めることができた場合に、どれ程の人数になるのか分かりませんが、そうしたときに何が問題となるのかを考えて欲しいと思います。

 今のままでは国際線が非常に不便なので力を入れていると私は思っていますが、そのとき空港ビルが170万人という中途半端な目標を掲げている状況ですので、本当に沢山の飛行機が飛んできたときの仮のシミュレ-ションだけでもしていただけたらと思います。                                             

(事務局)

 170万人というのは、整備した後の想定されるキャパでの数値だと思います。動物園の場合は人が増えても受け入れられると思いますが、空港の場合は滑走路や駐機場といったハードの制約があると思いますので、どこまで夢が描けるかというところもありますが、そうした意見も伝えながら検討していきたいと思います。

(進行役)

 旅客ターミナルやグランドハンドリングなどは必要となりますが、滑走路一本という制約は低いので伸び代はあると思います。どう伸ばせるかということについて検討することはやる意味があると思います。

(C氏)

 目標2の部分で、首都圏や札幌への一極集中にどうやって歯止めをかけるかということについてですが、私立の大学4年間授業料を払って、月々10万の仕送りをすると1千万円くらいかかります。たとえば地元で高卒で働いても大卒と同じような、実力を評価してもらって就職して給料をもらえるという環境があれば、親にとっても地元で働いた方がいいのではないでしょうか。その方が生涯獲得賃金も高く、キャリアアップも考えられます。大学進学率も高い現在、大卒の資格が何の意味も無いのであれば高卒で働いて、自分で新しい分野に仕事をどんどん興していけばいいと思います。具体的な施策でやれることではないかもしれませんが、そうした生き方もあるという夢を、小学校、中学校、高校で見せていかないとこの流れは変わらないと思います。

 例えば市役所で高卒の方を採用して、一年後で試験をして、きちんと仕事ができれば大卒と同じ給料を払うというかたちにすれば、高卒でチャレンジしてくる人も出てくると思います。中小企業においても、大卒と高卒の給料の差はつけず、仕事がどれだけできるかで給料払っていると言います。それをもっと社会に広めていけば、子供たちも真剣に選択してくれると思います。一度親元を離れても帰ってきて仕事をするという覚悟をもって、進学を考えられるような教育が大事で、それが歯止めに繋がると思います。 

(進行役)

 現状では18歳人口が大学進学や就職で地元から離れるということが多いので、その前に意識啓発を図るということはこの戦略と矛盾しない方法論でありますので、やれる余地もあると思います。お金をかけず、そうしたことも含めて努力することが大事だと思います。

(D氏)

 我々も各業界団体と集まって、色々意見交換していますが、資料2にあります若年層の雇用について、企業誘致や各大学と連携して地元就職の促進というのが記載されておりますが、各団体に聞いてみますと、企業誘致で産業団地に企業が来ると、パートの方々が取り合いになってしまうため、そうしたことも総合的に検討しながら市に提言したら良いという意見もあったところです。スポーツや観光などにつきましては、成果が上がってきておりますが、色々な業界で困っているところもありますので、我々も一緒に詰めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

(進行役)

 このご時世ですので、引き抜かれるパートの方々の賃金については、ぜひ是正していただくような指導をお願いします。

(E氏)

 若年層に対する働きかけについて、つい先日、商業高校のインターン生を3名ほど受け入れましたが、これは私共のだけでなく各企業でもされていると思います。そうした生徒と触れ合っていて、意外と地元企業のことが知られていないと実感したところです。地元の企業に対する理解・知識がやや欠けているかなという印象を持ったところであり、市としてももう少しダイナミックなはたらきかけをしていただけますと、若者の地元に対する意識は変わってくるのかなと思います。

 もうひとつ、資料2のスポーツ合宿の誘致について、目標値が基準値から大きく跳ね上がっていますが、オリンピック・パラリンピックのホストタウンの誘致の取組を、検討されているのかと期待しているところですが、差し支えない範囲で教えていただけたらと思います。

(事務局)

 オリンピック・パラリンピックに向けては、ウィルチェアーラグビーや、先月の地震で中止になりましたがレスリングの合宿の受入も予定しておりました。現在検討中のものもございますし、このような全日本クラスの合宿受け入れをきっかけに学生等の合宿の増加を目指す目標値でありますので、積極的に検討していきたいと考えております。

(F氏)

 資料2を拝見して初めて「TRIP KAMUI」を知ったところであり、実際にHPを確認したところ、内容的には大変素晴らしいものでしたが、Facebookでは200いいねにも届いていなかったように思います。SNSは簡単に世界に広がっていくシステムなので、もっと広がる努力をしていただけたらと思います。

 もうひとつ、不妊治療の助成金を増額していただいていると思いますが、使える病院が3つしかないと思いますので、診察に時間が掛かるのでもっと病院を増やしていただくことも検討してもらえたらと思います。

(G氏)

 私は立場上、旭川管内で求職者の方と直接接する機会や、就職支援ということで色々お話する機会があり、地元に就職したいけれども札幌圏の方が条件が良い、あるいは札幌圏の学生であれば東京圏や関西圏に行くというのは仕方が無い状況です。

最近誘致された企業を見てみますと、旭川の条件よりはかなり高い条件を提示する企業がいくつかあります。そこで働いている人はすごく活き活きとしてやっていて、福利厚生も高いレベルだと聞いています。そういった企業はできていても、昔ながらの老舗の企業は働き方改革、職場環境の改善、女性活躍、両立支援といった配慮がなかなか進んでいかない現状があり、そうした地域の格差がここ数年出てきているかなという印象です。ハローワークを利用する方も、44歳以下はとても減っていて、何が良くて何が良くないかというのは見つけるのは難しいと思いますが、地元で活躍できる様な場があっても流出しているというのは残念な思いです。

(H氏)

 私は子育て支援に携わっているのでその観点から発言させていただきますと、先程子育て支援センターが10箇所になってということがありましたが、今のお母さん方はこうした施設を使っていて、お互い家を訪問し合って遊ぶということがないので、こうした施設ができていくというのはありがたいと思います。

 神居町豊里の奥に移住されてきた方だと思いますが、絵本をお届けする機会がありましたが、一年経つともういらっしゃらなかった。仕事先が無いため帰ってしまい、長く移住していただけないという印象を受けました。就業支援が上手くいかないと移住は上手くいかないのかなという印象です。

 子どもを育てている方は、旭川は色々な施設が充実していて子育てしやすいところだと皆さん良くおっしゃっています。最近子ども食堂もできていますが、子どもの居場所としては良いと思いますが、本当に貧困だと思っているお子さんは出て来られず、高齢者の憩いの場となっているという実態もありますので、そこに支援することは本来の目的とは違うという印象もあります。

(B氏)

 結婚相談所の関係で、道と連携と記載されていますが、民間との連携についても加えていただきたいと思います。現状としては我々の取組では会員が205名、女性が6割で男性が少ない状況となっておりますが、結婚が4組で婚約が6組、交際中が10組と、徐々に成果を見せてきているところですので、各企業さんの協力もぜひお願いしたいと思います。

(事務局)

 民間との連携につきましては、追加させていただきます。

(3) その他

(事務局)

 本日は貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。いただいた御意見を参考に総合戦略の評価、改訂手続を進め完成しましたら、議事録と一緒に送らせていただきます。

 また、この評価結果などにつきましては、今後、本格的行う平成31年度の予算編成で反映させてまいりたいと考えております。

 次回の予定といたしましては、31年度予算案ができる来年3月頃に開催し、総合戦略関係予算に関する説明等をさせていただいたいと考えておりますので、2月頃に日程調整させていただきます。                     

(進行役)

 本日の議事は以上で終了です。御協力いただきましてありがとうございました。

 3 閉 会

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