あさひばし 平成30年3月号「特集 平成30年度のまちづくり」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2018年3月15日

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2月26日に市議会第1回定例会で行った平成30年度の市政方針演説と教育行政方針演説の内容を要約して紹介します

全文は市政方針教育行政方針のページに掲載しています。

平成30年度「市政方針」~「世界にきらめく旭川」を目指して

はじめに

昨年は、ブルーミントン・ノーマル両市と姉妹都市提携55周年、ユジノサハリンスク市と友好都市提携50周年の節目を迎え、12月には、ASEAN(アセアン)諸国に日本・中国・韓国を加えた13か国の財務大臣・中央銀行総裁代理会議が本市で開催された他、ベトナムと連携した経済活動が民間主体で進められるなど、海外との交流が様々な形で行われており、今後も文化やスポーツを通じた交流の他、本市が持つ自然や食資源、ものづくり技術などを国内外にアピールし、産業や観光の振興を推進します。

これまで、子育て環境の充実をはじめ、地域経済の活性化や地域主体のまちづくりなどに力を注いできましたが、人口減少や中心市街地の活性化、JRの路線維持などの課題にしっかりと向き合って対応し、第8次総合計画に掲げる都市像「世界にきらめく いきいき旭川〜笑顔と自然あふれる 北の拠点〜」を目指していきます。

平成30年度市政運営の基本的な考え方

第8次総合計画の「こども」「しごと」「地域」の3つの重点テーマに基づき、これまでの取組みを継続し充実させながら、人口減少の抑制と魅力的な地域づくりにつなげていきます。

1.こども 生き生き 未来づくり

まちの未来を担う「こども」については、認可保育所や放課後児童クラブの待機児童解消に向けた施設整備の他、子ども総合相談センターの開設などを行ってきました。また、子ども医療費や就学助成の対象を拡充するとともに、特別支援教育の補助指導員の増員やスクールカウンセラーの配置回数増などにも取り組んできました。

昨年実施した子供の生活実態調査では、子育て世帯を取り巻く厳しい暮らしの状況が明らかになったところであり、経済的な負担のさらなる軽減など、引き続き、安心して子育てができる環境づくりや教育環境の充実などを図っていきます。

2.しごと 活き活き 賑わいづくり

まちの活力とにぎわいにつながる「しごと」については、農業の担い手確保や育成、地場産品の国内外への販路拡大に向けた取組みの実施、企業誘致などによる雇用創出、北彩都ガーデンの造成等による、まちのにぎわいづくりも進めてきました。

また、本市と周辺町が一体となった観光振興を通じて、稼ぐ圏域づくりを目指すとともに、外国人観光客の増加に対応するため、旭川空港のエプロン拡張や国際線ターミナルビルの増築工事を進めています。

今後も、まちの活力を高めていくために、地場産業の振興や企業誘致などによる雇用の創出、圏域が持つ魅力を最大限に生かした観光振興、さらには柔軟な働き方を推進していくことで、地域経済の活性化に取り組んでいきます。

3.地域 いきいき 温もりづくり

まちの温もりを支える「地域」については、コミュニティー施設の整備の他、子供食堂や公民館の運営、地域まちづくり推進協議会などの地域主体の取組みを支援してきました。一方で、町内会の加入率の低下など、地域の結び付きが希薄となっており、今後も、地域の方々が安心して暮らせる地域づくりに向けた活動を支援するとともに、地域と行政との協働をさらに進めていきます。

主な施策

こども生き生き未来づくり

私立認可保育所や放課後児童クラブ等の整備

私立認可保育所等の整備や、放課後児童クラブの開設により、定員を拡充

病児保育を新たに開始

仕事と子育ての両立を支援するため、急な病気の子供を対象に病児対応型保育を新たに実施

産婦に対する健診や産後ケア事業を新たに実施

産婦の健康診査への助成や、産後間もない母子に対する心身のケア事業を新たに実施

子ども医療費の助成を拡充

子ども医療費について、通院に係る助成対象を中学生まで拡充

通信制私立高校の入学時負担金を新たに助成

私立高校の入学一時金に加えて、通信制私立高校の入学時負担金への補助を新たに実施

各種大会への選手派遣費助成を増額

児童生徒の全道・全国大会への出場時に必要な宿泊費等に対する補助を増額

あさひかわっ子夢応援プロジェクトの実施

子供たちからチャレンジしたいことを募集し、選考された企画の実現を支援

しごと活き活き賑わいづくり

園芸作物の生産拡大・振興に向けた支援

新たに園芸に取り組む若手農業者や後継者等を育成するための体制づくりや研修、栽培指導等を実施

ものづくり産業の支援

「あさひかわ元気ものづくり大賞」を通じて地元企業の優れた技術等を支援

企業誘致による地域経済の活性化や雇用の創出

動物園通り産業団地への早期立地を目指すとともに、周辺3町と連携し積極的な企業誘致を推進

国内・国際航空路線の維持・拡大

関係機関と連携した旭川空港の利用活性化に向けたPR活動や運航支援等を実施

滞在型・通年型観光の推進

スノーリゾート地域の構築等により滞在型・通年型観光を進める「大雪カムイミンタラDMO」を支援

地域いきいき温もりづくり

地域住民が主体的に取り組む活動を支援

地域まちづくり推進協議会を通じて、地域住民等による地域課題の解決に向けた取組みを支援

学校・家庭・地域が一体となった子供たちの育成

保護者や地域住民等が学校運営に参画するコミュニティ・スクールを導入

次の世代につながるまちづくり

合葬式施設の供用の開始

承継者を前提としない共同で利用できる合葬式施設について、9月の供用開始に向けて整備

がん対策の充実のため新たな検査を実施

20歳・国保加入者の一部の方に、胃がん発症リスクの低減につながるピロリ菌検査費用の一部を助成

気軽に利用できる常設の市民ギャラリーを開設

市民が気軽に文化芸術活動の発表や作品鑑賞ができるよう、蔵囲夢(くらいむ)内に常設の市民ギャラリーを開設

新庁舎建設の推進

市民に親しまれる新庁舎を目指し、基本・実施設計を実施

公共施設等総合管理計画の推進

公共施設について、施設保有量の最適化や適切な維持管理などに関する取組み内容を整理

むすび

昨年は、本市をホームタウンとして誕生した北海道初のプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」が、Vリーグに初めて参戦し優勝という快挙を成し遂げられ、平昌(ピョンチャン)オリンピック・パラリンピックでは、スキーやスノーボード、アイスホッケーなどの競技で、旭川にゆかりのある多くの選手が日本代表に選ばれました。 高校生の活動では、原爆ドームの模型が国連主催の軍縮会議で展示された他、クラウドファンディングを活用した商店街活性化の取組みが行われました。

大雪カムイミンタラDMOでは、自治体の枠を越えた連携により、地域資源の魅力を高め、さらなる観光振興を図ります。また、北・北海道の空の玄関口である旭川空港については、これまで以上に世界が身近に感じられる空港となることで、北・北海道の活性化につなげていきます。

このまちには、子供や高齢者を支えている方、地域経済を支えている方、暮らしやすい地域づくりに尽力されている方など、様々な分野で頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。その存在は、まちをより豊かにしていく力です。このまちを元気にしたいという多くの市民の皆さんの思いを新たなまちづくりの原動力としながら、まちの発展につなげていくとともに、北・北海道の拠点都市としての役割をしっかりと果たしていきます。

市民の安全・安心な暮らしを守ることはもとより、まちの魅力を高めながら、国内外から多くの方が訪れるまち、世界に向けてヒトやモノが新たな可能性を切り拓くことのできるまち、そして世界にきらめく旭川を目指していきます。

平成30年度「教育行政方針」~「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」の実現に向けて

はじめに

旭川市教育大綱の基本方針である「主体的に学び力強く未来を拓く人づくり」の実現に向けて、社会に開かれた、市民の信頼と期待に応える教育行政を推進していきます。

基本的な考え方

学校教育について

旭川市学校教育基本計画に基づき、新学習指導要領の趣旨を踏まえながら、4つの重点的な取組みを進めます。また、新しい学校教育基本計画を策定します。

1.家庭や地域に開かれた信頼される学校づくりの推進

小学校から中学校への円滑な接続などを目的とする小中連携・一貫教育を推進するとともに、平成31年1月に、旭川小学校と旭川中学校を施設一体型の学校として開校します。また、コミュニティ・スクールを3つのモデル地区で導入します。

2.確かな学力を育成し、社会で自立的に生きていく基礎を培う教育の推進

少人数学級の制度を変更し、低学年では32人、中学年では37人の学級を編制します。また、小学校3年生と4年生に外国語活動サポーターを新たに派遣します。さらに、看護師資格を有する特別支援教育の補助指導員を増員します。

3.豊かな心と健やかな体を育成する教育の推進

生活・学習Act(アクト)サミットを開催するなど、いじめを許さない学校づくりを進めるとともに、スクールカウンセラーの配置などを継続します。また、全国大会等に出場する選手に助成する派遣費を増額します。

4.安心して学び、安全に過ごすこと ができる教育環境の整備

東栄小学校の増改築の実施設計と千代田小学校の耐力度調査などに着手します。また、就学助成の新入学用品費を入学前に支給します。

社会教育について

旭川市社会教育基本計画及び旭川市文化芸術振興基本計画に基づき、5つの重点的な取組みを進めます。

1.市民一人一人の主体的な学びの機会の充実

地域の自然環境を学び郷土愛を育む、ジオパーク構想の認定に向けた取組みを進めます。また、科学館では、夏・冬休みに科学の楽しさを伝えるワークショップなどを、ボランティアと協働しながら実施します。

2.市民の学びを支える環境の整備

現在試行的に実施している、中央図書館の利用時間の拡大を通年で実施します。

3.地域における学びの循環

子育てなどの悩みを聞く家庭教育ナビゲーターの育成を継続していく他、シニア大学では、学習成果を地域活動で発揮できるようにカリキュラムを見直します。

4.市民の心を豊かにする文化芸術活動の充実

市民文化会館や大雪クリスタルホール、再開した彫刻美術館などでの魅力的な自主文化事業等を開催する他、彫刻フェスタを開催します。

5.郷土文化の保存・活用と郷土愛の育成

開館25周年を迎える博物館では、屯田兵の入植の歴史などを学び守り伝える取組みを進め、様々な企画展を開催していきます。また、「北海道」命名150年に併せ、蝦夷地探索やアイヌの人々との交流をもとに制作されたミュージカル「松浦武四郎」の上演を支援していきます。

むすび

生涯にわたって主体的に学び続け、夢や希望を持ちながら、活力ある豊かな未来の創り手となる人材の育成を目指し、教育行政を全力で推進していきます。

お問い合わせ先

旭川市総合政策部広報広聴課広報係

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電話番号: 0166-25-5370
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