あさひばし 平成29年3月号「平成29年度『市政方針』」

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年3月15日

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「世界にきらめくまち 旭川」を目指して

西川市長は、2月24日に市議会第1回定例会で平成29年度の市政方針演説を行いました。

ここでは、演説の内容を要約して紹介します。

はじめに

私は市長に就任して以来、市民との対話や協働を進めながら、広域的な連携を大切にしつつ、本市の未来を担う子供たちのため、保育所・留守家庭児童会の定員増、子供医療費の助成拡大など、子育て環境の充実に全力で取り組んできました。また、コミュニティ施設の整備など、市民の安心の確保や暮らしの充実、さらには企業誘致や観光振興、地場産品の販路拡大による地域経済の活性化など、まちの発展につながる施策を積極的に推進してきました。

本市の財政状況は厳しい状況にありますが、子育て環境の充実や地域経済の活性化につながる取組みを行っていくことで、持続可能なまちづくりを進めていかなければなりません。これからも新たな課題などにもしっかりと対応し、第8次総合計画で目指す都市像「世界にきらめく いきいき旭川~笑顔と自然あふれる北の拠点~」の実現に向け、邁進していきます。

平成29年度 市政運営の基本的な考え方

今年は総合計画2年目の年であり、人口減少の抑制と魅力的な地域づくりを効果的かつ集中的に推進するために、重点テーマ「こども」・「しごと」・「地域」に関する施策をさらに推進します。

まちの主役は、市民です。市民一人一人が自分らしくいきいきと暮らすことはもとより、市民のまちへの思いが新たな動きを生み、まちに活気をもたらし、輝かしい未来につながっていきます。まちの財産である人づくりも進めながら、まち・ひと・しごと創生総合戦略や公約の実現を通して、魅力的な地域づくりに取り組んでいきます。

  • こども 生き生き 未来づくり

未来を担う子供が健やかに育つ環境を整えることが重要です。保育士などの人材を確保・育成する他、きめ細かな指導を通じた学習習慣の定着などを促進する少人数学級を実施するとともに、経済的な理由で将来の活躍の機会を狭めることがないよう、就学助成の充実を図ります。さらに、特別な教育的ニーズのある児童・生徒に対する支援の充実などにより、このまちで生まれ育って良かったと思える環境を整えていきます。

  • しごと 活き活き 賑わいづくり

地域経済を活性化するためには、雇用の創出や雇用環境の充実を図るとともに、地域産業を支える人材の育成が重要です。高い技術力やデザイン力を誇る家具などのものづくり産業、安全・安心な農産物を供給する農業や食品関連産業など、様々な分野において新たな担い手が育成されるよう支援します。そして、これらの担い手が地場産品の付加価値を高めることや販路拡大などに取り組むことが、地域経済の活性化につながるものと考えています。

また、若者たちの希望に応じてスキルを磨く場を整えるとともに、学んだことを生かして地元で活躍することにより、環境が充実し、次世代の人材が育まれるなどの好循環が生まれます。そうした人材の育成や柔軟な働き方の推進、就労機会の確保などにより、地元定着を促進し、人口減少の抑制にもつなげていきます。

  • 地域 いきいき 温もりづくり

地域のつながりが希薄になっている中、地域のために様々な活動に取り組む人材を育むことが重要です。地域まちづくり推進協議会をはじめ、地域主体のまちづくりを支える担い手が行う、子供たちを守り育て、暮らしの安全を確保するなどの世代を越えた幅広い活動を支援することで、豊かな地域社会を築いていきます。

むすび

昨年、北海道日本ハムファイターズが10年ぶりに日本一を奪還した瞬間、北海道全体が感動に包まれました。その原動力は、選手一人一人が力を発揮したことはもとより、従来の枠にとらわれない監督の采配にもあったと思います。私もチーム旭川のリーダーとして、新たな発想で職員一人一人が持っている力を最大限引き出し、まちがにぎわい、暮らしに潤いと豊かさを実感でき、このまちに住んで良かったという共感が一人でも多く得られるよう取り組んでいきます。

今年は、旭山動物園が開園50周年を迎えます。過去には閉園の危機もありましたが、ボランティアの方々や寄附をしていただいた方々、奮闘してきた職員など、動物園に対するそれぞれの思いが重なり、本市だけではなく北海道にとっても欠かすことのできない施設となりました。動物園が培ってきたノウハウを生かしながら、今後も挑戦していかなければならないと考えています。

また、今年は、ユジノサハリンスク市と友好都市提携を結んで50周年を迎える年でもあります。平成25年からは道北物産展を開催し、市場開拓などに向けた経済交流を進めています。今後も文化やスポーツを通じた交流を推進するとともに、圏域における経済交流の取組みを牽引しながら、北・北海道の拠点都市としての役割を果たしていきたいと考えています。

こうした節目を迎え、これからの旭川に思いをはせると、農業やものづくり産業、動物園、空港などの地域資源を守り、その価値を高め、新たな魅力を見いだすことにより、市民一人一人が心豊かに生活するとともに、国内外から多くの方々が旭川の魅力に引き寄せられ、まち全体が輝いている姿が目に浮かびます。

今後も様々な困難に立ち向かいながら、子供や孫に胸を張って引き継いでいけるまち、世界にきらめくまち旭川を目指し、挑戦していきます。

主要施策の一部

こども 生き生き 未来づくり

  • 私立認可保育所等の整備や、留守家庭児童会の開設
  • 病児保育事業を実施するための施設整備に向けた支援
  • 不育症の診断を受けた方に対する治療費の助成
  • 子供の生活環境の実態調査や、「子ども食堂」に対する会場費の助成
  • 就学助成における、新入学用品費の増額や助成費目の拡大
  • 特別支援教育補助指導員の増員
  • 公立大学設置の可能性の検討

しごと 活き活き 賑わいづくり

  • ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間を有効に活用できる柔軟な働き方であるテレワークの普及
  • 小規模企業者に対する、信用保証料の補助率の引上げ
  • 経営規模拡大を進める農家が行う、省力設備を備えた水稲育苗ハウスの導入支援
  • 広域観光の推進に向けたDMO(観光地域づくりを行う法人)の設立支援
  • 合宿誘致などの推進に向けた、官民連携組織の設立

地域 いきいき 温もりづくり

  • 地域と協働での子供の居場所づくりの推進

持続可能なまちづくり

  • 旭川空港の機能拡充に向けた環境の整備
  • 新庁舎建設に向けた設計着手
  • 市民サービスセンターの開設日と取扱業務の拡大
  • 中央図書館の開館時間の拡充
  • 彫刻美術館のリニューアルオープン

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